いまSNSを中心に人気を集めている『氷の城壁』は、高校が舞台の学園ラブコメ作品です。人付き合いが苦手な主人公を取り巻く人間模様が主軸の物語です。
本作の最大の魅力は、男女四人を中心とした友情と恋愛、関係性の変化が丁寧に描かれている点です。主人公だけでなく主人公の親友や周囲の人々にもスポットが当たり、それぞれの抱く葛藤や悩みが丁寧に紹介されています。
そんな『氷の城壁』には、どんな魅力があるのか気になられている方も多いのではないでしょうか。この記事では、あらすじや登場人物だけでなく、見どころについても紹介していきます。
©阿賀沢紅茶/集英社
<あらすじ>
人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう氷川小雪。高校では誰ともつるまずに1人で過ごしていたけど、なぜかぐいぐい距離を詰めてくる雨宮ミナトと出会い――? 孤高の女子・小雪、学校の人気者・美姫、距離ナシ男子・ミナト、のんびり優しいバスケ部員・陽太。どこかちょっとこじれた4人の、もどかしい青春混線ストーリー!
詳細を知りたいなら!
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『氷の城壁』の登場人物
氷川小雪
©阿賀沢紅茶/集英社
『氷の城壁』の主人公で、人付き合いが苦手な女子高生です。中学生の頃のトラウマが原因となり、他人との距離感がうまくつかめずにいます。周囲からはクールなイメージを持たれており、陰では「女王」と呼ばれています。子供の頃からの友人・美姫がきっかけとなり、徐々にトラウマを克服していきます。
安曇 美姫
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小雪の幼馴染です。可愛いだけでなく、コミュニケーション能力も高いことから、学校内で人気者として扱われています。小雪とは対照的なキャラクターですが、小雪のことを理解する親友として心の支えになっています。
「アイドルみたい」と人気を集めていますが、実はガサツな性格の持ち主です。そんな本性を高校からできた友人には明かせないという悩みを抱えています。
「アイドルみたい」と人気を集めていますが、実はガサツな性格の持ち主です。そんな本性を高校からできた友人には明かせないという悩みを抱えています。
雨宮 湊
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イケメンで誰とでも仲良くなれるクラスの人気者です。常に周りの人間がどうやったら楽しめるかを計算しており、本心を明かさないタイプの人間でもあります。
クラスで孤立しているような同級生にも積極的に声をかけて仲良くなれる性格です。小雪のことも当初はクラスで孤立しているため気にし始めますが、徐々に距離が縮まり異性として意識し始めます。
クラスで孤立しているような同級生にも積極的に声をかけて仲良くなれる性格です。小雪のことも当初はクラスで孤立しているため気にし始めますが、徐々に距離が縮まり異性として意識し始めます。
日野 陽太
©阿賀沢紅茶/集英社
中学時代、美姫と同じ塾に通っていたことから「素の美姫」を知っている人物です。湊とは異なり自然な形で人との距離を縮めることができます。ナンパされて困っていた小雪を助けたことがきっかけで、人付き合いが苦手な小雪ともすぐに友達になりました。
意識せずに人に優しくすることができ、周囲には人が自然と集まってきます。その一方、人知れず家族との関係を悩んだりと明るいだけではない一面も持っています。
意識せずに人に優しくすることができ、周囲には人が自然と集まってきます。その一方、人知れず家族との関係を悩んだりと明るいだけではない一面も持っています。
『氷の城壁』の見どころ
『氷の城壁』の見どころは、高校生ならではの繊細な内面を丁寧に描いている点です。周囲と違うことに悩んだり、周囲に見せている自分と本当の自分との違いに葛藤したり、家族との関係に悩んだりと登場人物ごとに様々な悩みや葛藤を抱えています。多感な高校生ならではの悩みに、思わず共感してしまう方も多いのではないでしょうか。以下では『氷の城壁』の見どころを3つ紹介していきます。
見どころ①じれったい4人の関係性
©阿賀沢紅茶/集英社
メインのキャラクターは4人おり、それぞれの関係性が魅力です。まず小雪と美姫は、お互いを理解し信頼している親友同士です。美姫は、いじめっ子にからかわれていた小雪を小さい頃からよく守っていましたが、決して恩を着せることはありません。小雪も美姫の悩みを温かく見守っており、良い関係を築いています。
美姫と湊、陽太は中学時代に同じ塾に通っていたことから仲良くなり、そこに小雪も加わりました。4人で絡むようになったことでお互いの関係性や心境にも少しずつ変化が生まれていきます。
友情から恋愛への感情の推移や、勘違いから生まれる気遣いや葛藤などは見ていてもどかしくもつい全員を応援してしまいます。
思い合っていてもすれ違いが起きたり、仲が良くてもすべてを理解しているわけではなかったりと、人間関係の難しさも描かれます。登場人物それぞれが自身の感情と向き合って成長していく様子から目が離せません。
美姫と湊、陽太は中学時代に同じ塾に通っていたことから仲良くなり、そこに小雪も加わりました。4人で絡むようになったことでお互いの関係性や心境にも少しずつ変化が生まれていきます。
友情から恋愛への感情の推移や、勘違いから生まれる気遣いや葛藤などは見ていてもどかしくもつい全員を応援してしまいます。
思い合っていてもすれ違いが起きたり、仲が良くてもすべてを理解しているわけではなかったりと、人間関係の難しさも描かれます。登場人物それぞれが自身の感情と向き合って成長していく様子から目が離せません。
見どころ②人間味のあるキャラクター
©阿賀沢紅茶/集英社
人間味のあるキャラクター造形も『氷の城壁』の魅力です。
湊や美樹はクラスの人気者ですが、単なる「万能な人」としては描かれません。人に優しくすることで自身の気持ちを満たしていたり、本来の自分とは異なる虚像を称賛されることを止められなかったりという一面も持っています。
綺麗事や善意ではなく損得勘定で動くなど、リアルな高校生の人間関係を感じられてより物語に入り込めます。
湊や美樹はクラスの人気者ですが、単なる「万能な人」としては描かれません。人に優しくすることで自身の気持ちを満たしていたり、本来の自分とは異なる虚像を称賛されることを止められなかったりという一面も持っています。
綺麗事や善意ではなく損得勘定で動くなど、リアルな高校生の人間関係を感じられてより物語に入り込めます。
見どころ③小雪の成長
©阿賀沢紅茶/集英社
過去のトラウマから他人と積極的にかかわりたくないと感じていた小雪ですが、湊たちと仲良くなるにつれてトラウマを克服していきます。苦手と感じていた湊との関係もやがて恋愛へと発展していきます。
小雪が人間関係の面で徐々に成長していく様子は、読んでいて思わず応援したくなるでしょう。
小雪が人間関係の面で徐々に成長していく様子は、読んでいて思わず応援したくなるでしょう。
『氷の城壁』はこんな人におすすめ!
『氷の城壁』は過去のトラウマが原因で、人付き合いが苦手となった主人公が成長していく様子を描いた作品です。高校生ならではの悩みや葛藤を丁寧に描いているため共感できるだけでなく、懐かしさを感じられる方も多いのではないでしょうか。よりリアルな青春学園マンガを読みたいという方に特におすすめです。
登場人物全員にそれぞれ葛藤や悩みはありますが、明らかな悪意を持つキャラクターがいないので安心して読み進められます。物語が進むにつれ、4人の関係も恋愛面でこじれ始めますが、そんな「すれ違い」をストレスなく見守ることができます。人間関係の変化を楽しめるラブコメマンガを読みたい方も楽しんでいただけるでしょう。
『氷の城壁』を読んでいる人にはこの作品も人気!
『氷の城壁』が気になる方は、すれ違い学園ラブコメ作品がおすすめです。たとえば実写映画化もした『思い、思われ、ふり、ふられ』は、4人組男女のすれ違いの恋愛模様が丁寧に描かれています。登場人物全員が高校生ならではの悩みを抱えており、思わず応援したくなります。
また、見た目が原因で周囲から孤立してしまっている主人公の成長を描いた作品もおすすめです。アニメ化だけでなく実写映画化もした『君に届け』は、周囲から孤立している少女が主人公という点で共通しています。
『氷の城壁』が気になっている方は、ぜひ上記の作品も読んでみてください。以下では2作品のおすすめポイントをご紹介します。
思い、思われ、ふり、ふられ
©咲坂伊緒/集英社
<あらすじ>
【雑誌掲載時の著者カラー原画を収録したリマスター版!】夢みがちな由奈と、現実的に恋する朱里。正反対のふたりだけど、友達になりました。モテる理央と、天然な和臣のふたりの男子も加わり、きらめく青春と本音をぶつけあう恋がスタートします!
<おすすめポイント>
本作は、登場人物全員が片思いという設定が魅力です。『氷の城壁』同様、仲良し4人組の間で生じるすれ違いの恋愛に、ドキドキさせられます。4人全員がお互いを大切に思っているからこそ生じる「片思い」は、時に切なくもどかしさを楽しむことができます。
詳細を知りたいなら!
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君に届け リマスター版
©椎名軽穂/集英社
<あらすじ>
【雑誌掲載時の著者カラー原画を収録したリマスター版!】陰気な見た目のせいで怖がられたり謝られたりしちゃう爽子。爽子に分けへだてなく接してくれる風早に憧れている。風早の言葉をきっかけに変わっていけるみたい…。夏休み前、爽子は肝試しでお化け役をやることに!?
<おすすめポイント>
本作の主人公は黒く長い髪と目つきが悪いことから、いつも怖がられています。その怖さは、貞子というあだ名を付けられ、3秒目があうと呪われるという噂が独り歩きするほどでした。そんな周囲に怖がられて人付き合いに悩んでいた主人公ですが、実は健気でとてもポジティブな性格で、肝試しをきっかけに徐々に友達が増えていきます。
クラスメートと打ち解けて会話をする姿や、物語が進んで恋愛にも発展していく様子には思わず胸が熱くなること間違いなしです。
2009年にアニメ第1期、2011年にアニメ第2期が放送され、2010年には多部未華子、三浦春馬の豪華キャストで実写映画化しました。ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第2位を獲得するなど、実写化の評価が高かった作品としても知られています。
クラスメートと打ち解けて会話をする姿や、物語が進んで恋愛にも発展していく様子には思わず胸が熱くなること間違いなしです。
2009年にアニメ第1期、2011年にアニメ第2期が放送され、2010年には多部未華子、三浦春馬の豪華キャストで実写映画化しました。ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)では第2位を獲得するなど、実写化の評価が高かった作品としても知られています。
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まとめ
©阿賀沢紅茶/集英社
『氷の城壁』は、人付き合いの苦手な主人公が成長していく物語です。人付き合いが苦手となった原因のトラウマを克服し、徐々に成長していく姿は思わず応援したくなる方も多いのではないでしょうか。
また、4人の男女の友情とその恋愛模様が描かれている点も本作の魅力です。それぞれが信頼しお互いを大切にしているからこそ、恋心はすれ違ってしまいます。そんなもどかしさが楽しめる点も本作の魅力です。
ピッコマでは『氷の城壁』をはじめ、さまざまなマンガを読むことができます。興味のある方はぜひピッコマでチェックしてみてください。
また、4人の男女の友情とその恋愛模様が描かれている点も本作の魅力です。それぞれが信頼しお互いを大切にしているからこそ、恋心はすれ違ってしまいます。そんなもどかしさが楽しめる点も本作の魅力です。
ピッコマでは『氷の城壁』をはじめ、さまざまなマンガを読むことができます。興味のある方はぜひピッコマでチェックしてみてください。
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