『彼女が公爵邸に行った理由』は、電子マンガ・ノベルサービス『ピッコマ』で連載されていました。5,000万件以上もの「いいね!」を獲得するほどの大人気作品です。
完結した作品ですが、その人気は留まることを知らず、2023年春にはテレビアニメ化も決定しています。
本作は自分が読んでいた小説の登場人物に転生してしまう異世界転生ものです。主人公は、近いうちに命を落とす設定の脇役に転生しますが、主人公には「小説のあらすじを知っている」という能力以外のチート能力はありません。
自身が迎える最悪の結末を回避するためのリアリティのある展開に加えて、ギャグ要素やミステリー要素、サスペンス要素なども折り込まれた作品として人気を博しています。
この記事では『彼女が公爵邸に行った理由』のあらすじや登場人物だけでなく、作品の見どころも紹介していきます。
©Whale, Milcha 2017 / D&C WEBTOON Biz
あらすじ
小説の中の婚約者でありレリアナ殺人事件の犯人「ブルックス」との婚約破棄を目論んだ 彼女は、王位継承者序列1位の「ノア」に近づきある取引を申し込む。
”6ヶ月だけ婚約者のふりをしてください!” 必要な時に婚約者としての役割を果たしてくれるなら…” 果たして2人の取引で彼女が死の運命から逃れることはできるのか!?
詳細を知りたいなら!
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『彼女が公爵邸に行った理由』の登場人物
レリアナ・マクミラン(花咲凛子)
©Whale, Milcha 2017 / D&C WEBTOON Biz
前世は大学浪人生だった花咲凛子はある事件をきっかけに、小説のわき役キャラクターのレリアナ・マクミランに転生することになります。
成金貴族の娘で、小説では婚約者に殺されるという役どころでした。凜子は短命なレリアナの運命を変えようと公爵邸に行き、契約婚約の提案を持ち掛けます。頭の回転が早く、銃の扱いにも慣れています。
ノアボルスティア・ウィンナイト
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現国王の弟という血統から旧貴族たちの若きエースとして注目を集める存在です。
普段は天使のような微笑みを浮かべ社交界の人気者ですが、腹黒い一面もあります。レリアナとの関係が進展する中で、彼女にしか見せない表情を次第に見せるようになります。
ベアトリス
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小説ではレリアナの友人で、国外で生活していたもののレリアナの訃報を聞き帰国することになっています。
そこでノアと知り合い結婚するというのが小説のあらすじでした。ところが、レリアナが死を回避したため、ノアとベアトリスの関係は進展しませんでした。
最終的には思わぬ形でレリアナとノアの前に姿を現すことになります。
フレンチ・ブルックス
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婚約者という立場を利用し、レリアナを毒殺しようと計画していた人物です。表の顔は紳士的で優しいことから、レリアナも含め多くの人が彼に騙されていました。
『彼女が公爵邸に行った理由』の見どころ
ここでは『彼女が公爵邸に行った理由』の見どころを3つ紹介します。
見どころ①契約婚約から!リアリティのある恋愛展開
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出会ってすぐに恋愛関係に発展するというような急展開はありませんが、6ケ月限定の契約婚約から始まり、徐々に縮まる2人の距離感が丁寧に描かれています。
テンポのいいギャグシーンが多いので、甘々な恋愛シーンはオマケ程度です。基本的にノアは不自然な甘い言葉を口にすることはありません。
その一方で、レリアナの見ていない場所で、こっそりデレたり、ポロリと甘々な言葉を口にしたりします。この絶妙なさじ加減も魅力といえるでしょう。
ラブコメ展開が好きな人はもちろんですが、あまりラブコメは好きではないという方も違和感なく読める作品です。
見どころ②伏線回収がすごい!ミステリー展開
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作中には全編にわたり伏線が張り巡らされています。凛子が小説の世界に転生するきっかけとなった転落事故、犯人や鏡に映った青い瞳の女性など、多数の伏線は終盤にかけて見事に回収されていきます。
サスペンスやミステリー作品が好きという方や読後のすっきり感を求められている方は特におすすめです。
見どころ③チート能力が機能していない!
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しかも序盤で自身の死を回避することで、小説のあらすじが大きく変わってしまいます。
その後もレリアナは新たに能力を手に入れることなく、物語は展開していきます。異世界転生ものをあまり読まれたことがない方も楽しんでいただけるでしょう。
見どころ④フルカラーの秀麗なイラスト
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たとえば、体の大半にかかる影と後ろからさす光をカラーで表現することで、キャラクターの心情を効果的に描いています。
その一方、少女マンガでよく使われる「心情を表すために背後に描かれる花」などは、ほとんど登場しません。画面がすっきりとして読みやすいので、少女マンガが苦手という方にもおすすめです。
『彼女が公爵邸に行った理由』はこんな人におすすめ!
犯人である婚約者との婚約破棄をするためだけにした契約ですが、次第に2人の距離は縮まっていきます。丁寧な恋愛描写が好きな方には一押しの作品です。
また、話の構成がしっかりとしているので、伏線回収なども楽しめます。ミステリーやサスペンス要素のあるマンガが好きな方、ラブコメだけでは物足りないという方にもきっと楽しんでいただけるはず。
最終話まで読まれたときには、もう一度1話から読み返したくなるでしょう。
『彼女が公爵邸に行った理由』を読んでいる人にはこの作品も人気!
例えば『ラスボスの私が主人公の妻になりました』や『傍観者、●●ちゃん』は、脇役に転生し、死ぬという運命を変えるために奮闘するという点が共通しています。
サスペンス要素に注目すると『悪女は2度生きる』なども楽しめるでしょう。伏線がしっかりと回収されていくので、読後にスッキリ感を味わえおすすめです。
『彼女が公爵邸に行った理由』を読んでいる方は、これらの作品もぜひ読んでみてください。ここでは3作品のおすすめポイントを紹介します。
ラスボスの私が主人公の妻になりました
© Furik&Jeokbal&Winterleaf/Yeondam x DAON
<作品詳細>
"どうして私、こんな設定にしちゃったんだろう…。" しかも戦場の真っ只中で、幼少時代の男主人公と出くわして…。
美しく才能ある魔導士・フィオナが、小説の主人公たちと繰り広げるロマンスファンタジー!
<おすすめポイント>
この結末を変えるためにフィオナは波乱万丈な人生を歩み始めます。
フィオナの行動により小説のあらすじが微妙に変わるだけでなく、シグレンは徐々にフィオナを好きになっていきます。少しじれったい2人の距離感もおすすめポイントです。
詳細を知りたいなら!
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傍観者、●●ちゃん
©YumYum&Ellianyang/DAON STUDIO
<作品詳細>
どうせ人生唯一の楽しみである小説がリアルに堪能できれば満足と思いきや… 傍観者でいるつもりがだんだん目立ち始める「ラテ」 果たしてイケメンとの恋は成就するのか…!?
<おすすめポイント>
ところが現代知識を使って生活を改善していたところ、徐々に主人公よりも目立つ存在になってしまいます。
ギャグシーン多めでテンポよくストーリーが進みますが、後半では小説の女主人公の闇が明かされるなど深みのある作品です。
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悪女は2度生きる
©2020.golemfactory all rights reserved
<作品詳細>
”お兄様が成功すれば、お前も成功するのよ” それを信じ、あらゆる悪事を企てた悪女「アルティゼア」。しかし、彼女の兄への忠誠は裏切りとして返ってくる。
死を前にした彼女に手を差し伸べたのは宿敵であり、正義ある大公「セドリック」だけだった。
魔術で命と引き換えに18歳の自分に生まれ変わった彼女は、「セドリック」を皇帝にするために新たな人生を捧げることにするがーー
<おすすめポイント>
寸前のところで魔法を使い、18歳の自分に生まれ変わるところからが物語のスタートです。2度目の人生では、兄ではなく清廉潔白で誰からも慕われているセドリックを皇帝にしようと決意します。
悪事や陰謀を企てる才能を活かし、陰謀がうずまく世界で暗躍する展開は魅力的です。
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まとめ
©Whale, Milcha 2017 / D&C WEBTOON Biz
死ぬ運命を変えるためにした6ケ月間限定の契約婚約から、2人の関係が変わっていく点が魅力的な作品になります。恋愛展開も丁寧に描かれているため、異世界やファンタジーものが苦手な方も楽しんでいただけると思います。
またサスペンスやミステリー要素も盛り込まれているため作品に奥行きがあり、何度も読み返したくなるような作品です。
ピッコマでは『彼女が公爵邸に行った理由』だけでなく、さまざまなマンガを読むことができます。無料で読める作品も多いので、ぜひチェックしてみてください。
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