『1年A組のモンスター』が面白い！あらすじ、主要キャラまとめ

累計部数100万部を超える人気作『1年A組のモンスター』は、英貴による作品で、ピッコマで配信されています。

担任の教師がすぐに辞めることで知られる1年A組に、新しく担任を務めることになった自見太郎がやってくるところから始まる物語です。

教師としては異色な自見のキャラクターと、問題児ばかりの生徒たちを正しい道に導く型破りな方法が、注目を集めています。

ここでは、そんな『1年A組のモンスター』のあらすじや見どころ、押さえておきたい登場キャラについてまとめました。

あらすじ

©英貴／一迅社

ある日、季園女子高等学校の職員室に一人の男が現れました。「地味」という言葉を体現するような、自見太郎。これまで、生徒の一方的な嫌がらせで担任教師が次々と辞めてきた、1年A組の新しい担任の教師です。

©英貴／一迅社

さっそく1年A組に向かった自見が教室に入ると、あまりにも地味な風貌や珍しい名前に、生徒の間に戸惑いが広がります。

そこで立ち上がったのは、雑誌の人気モデルとして有名な花中桃。「先生って童貞ですかぁ？」と質問し、他の生徒の嘲笑を誘います。

©英貴／一迅社

自見は冷静でした。素直に肯定し、「先生は生涯童貞、生涯教師です」と言い放ったのです。

©英貴／一迅社

花中も簡単には引き下がりません。自見に教師を早く辞めるように言うと、出席簿をゴミ箱に捨ててしまいました。

授業終わり、黒板消しとチョークの粉を頭からかぶった自見を見た同僚教師の天竺は、すぐに花中の仕業だと見抜きます。これまで花中は、気に入らないことがあれば好き勝手し、強気に出た教師には暴力をふるわせて、クビに追いやってきたからです。

不安になる話ばかりでは、と天竺は慌てて歓迎会に誘いましたが、自見は断りました。
自見にとって、教師とは学校生活において生徒を教育し導く職。そして教師の仕事以外は、絶対にしないというのです。

©英貴／一迅社

次の授業でも嫌がらせは続き、自見は花中にジュースをかけられます。相変わらず自見は淡々と対応し、授業中の飲食物は校則違反だと指摘して、放課後生徒指導室へ来るよう言い放ちました。

休み時間、マネージャーから電話を受けた花中は、仕事の1つが中止になったことを知りました。苛立ちが募り、せめて高校だけでも最高の場所にしようと、大胆な作戦に出ます。

放課後の生徒指導室で、裸になって自見を待つことにしたのです。この状況で「襲われる」と言えば、自見が疑われてクビにできるという考えでした。

それに対し、生徒指導室にやってきた自見は驚きの行動をとります。自分のシャツのボタンを引きちぎり、ズボンを下げると、ドアを開けて大声で助けを求めたのです。

©英貴／一迅社

驚いた花中は、自見の襟首をつかんで迫ります。そこに他の教師たちが駆けつけてきたので、花中は自見に襲われたと訴えました。

しかし、自見は論理的に説明します。もし教師が生徒を襲ったなら刑事事件になるので、警察に指紋採取されるはず。ただ、その場合、花中の制服から自見の指紋が出るのではなく、自見の襟首から花中の指紋が出るだろう、と。

カッとなった花中は自見を蹴りました。自見は崩れるように座り込みます。
他の教師たちは慌てて花中を抑え、教師を蹴ったことで停学になる可能性や、傷害で逮捕歴がつく可能性を示しました。

花中は我に返り、自分が積み上げてきたイメージが崩れることを恐れて、自見に何でもするからと許しを請います。

©英貴／一迅社

しかし自見が求めたのは、「これからは花園に並ぶ花のように、綺麗な心で、素晴らしい学校生活を送ってください」ということだけでした。

そして、花中が「悪いこと」を理解し、正しい道に導けただけでいい、「僕は教師ですから」とほほ笑むのでした。

©英貴／一迅社

花中は、自見の優しさに泣き出しました。芸能界を辞めたいと思っていたこと、仕事への不安から先生にあたっていたことを打ち明けます。

そんな最中のことでした。自見が腕時計を見て、定時だからと帰宅を始めたのです。

「自見にとって、芸能界は学校生活と無関係です。したがって、教師の仕事の範疇を超えた責任や問題を担うことはできません。「生涯童貞、生涯教師」を貫く自見に、花中や他の教師たちはあ然とするほかありませんでした。

©英貴／一迅社

その騒動を陰で見る、他の1年A組の生徒がいました。それは藪つばき、筒地恵利香、奥菜渚沙、小田真紀の4人。一人ひとりが秀でた分野を持ち、学校でも一目置かれている存在です。

彼女たちは、教師の追い出しに失敗した花中を、自見と合わせて1年A組から消そうとたくらんでいました。

©英貴／一迅社

翌日、出勤した自見のもとに天竺が駆けつけ、1年A組の黒板に昨日の騒動を揶揄する落書きがあったことを知らせます。合わせて、実は1年A組には問題児が5人いて、簡単に解決しない事情がある、と忠告しました。

花中を改心させた自見は、他の問題児も改心させられるのでしょうか。続きは本編でお楽しみください。

押さえておきたい登場キャラ

自見太郎（じみ・たろう）

©英貴／一迅社

1年A組の担任を引き受けた教師。
学校生活において生徒を教育し、導くことにかけては非常に熱心で、生徒に嫌がらせを受けても顔色一つ変えない。しかし教師の範疇を超えた物事には一切かかわろうとせず、必ず定時で帰宅する。

花中桃（はななか・もも）

©英貴／一迅社

1年A組の生徒。
幼いころから芸能界に携わり、現在はファッション雑誌の女子高校生モデルを務める。
自見がやってきてから、学校での環境が一変する。

ここが見どころ！注目ポイント

©英貴／一迅社

『1年A組のモンスター』の見どころは、従来の教師らしくない自見のキャラクターと、問題児たちの常識外れな導き方でしょう。

教師が問題児を救うという物語は、これまでにも多数描かれてきました。多くは生徒のプライベートにまで立ち入り、熱心に向き合うことで、問題を解決します。

本作の教師・自見は、あくまで教師としての仕事には徹底して真面目に向き合います。しかしひとたび教師の範疇を超え、学校生活に関係のない問題や責任を前にすると、どんなことであっても受け付けません。

そんな教師による生徒の導き方は、裸の生徒の前で自身も裸になるなど、従来の教師像からは想像できないものばかり。

コミカルな面白さを生み出しつつも、自見の教師としての信念のようなものが垣間見え、他の問題児はどう導くのか気になることでしょう。