【2022】日常漫画おすすめ20選！共感必至の話題作・名作を紹介
なにげない暮らしぶりを描いた日常漫画は、派手なアクションや大どんでん返しこそないものの、物語に自身を重ね合わせ、気がつけばどっぷりその世界観にはまってしまう魅力があります。
この記事では、くすっと笑いがこぼれたり、ちょっと切なくなったりする名作20作品を紹介。
素朴に感じる日々も、実は意外とドラマチックであると気づかせてくれる日常漫画の世界にご案内します！
動物とのふれあいを描いた日常漫画でほのぼのと
夜は猫といっしょ
©kyuryuZ
一軒家で一人暮らしをしていたフータのもとに、ある日、妹のピーちゃんが猫のキュルガを連れて引っ越してきた。今まで猫と無縁の生活を送っていたフータは、予測不能なキュルガの行動に驚きを募らせる。
おすすめポイント!
作者の実体験を元にしているだけに「写真フォルダが猫で埋まる」「変な鳴き声を出す」「しっぽは触らせない」など、猫と暮らしたことのある人なら思わず頷いてしまうあるあるネタが満載。
ちなみに、キュルガの名前の由来は、額の模様でQRコードを認識したからとのこと。雨と君と
©二階堂幸/講談社
ある雨の日、傘もなく濡れながら帰路についていた「私」は、「拾ってください」と書かれたダンボールの中にいる、タヌキのような動物（「君」）と遭遇。自宅で飼えないからと立ち去ろうとする「私」は、「君」から傘を差し出され、二人は同居することに。
おすすめポイント!
文字を書き、フリップ芸のように意思を伝えてくる「君」が最高にキュート。飼い主となった「私」は、タヌキであるはずの「君」をなぜか犬と信じてやまない。そんなちょっと天然なところが癒しポイントです。
彼女の両親や友人たちも「君」を犬として接するところも、可笑しさと共にほんのりメルヘンな雰囲気を感じさせます。ねこと私とドイッチュラント
©ながらりょうこ / 小学館
日本からドイツに移住し、猫のむぎくんと共同生活を送っている物書きのトーコちゃん。ベルリンの片隅で、歴史的な街並みを散歩し、手作り料理に勤しむ二人の穏やかな時間が流れる。
おすすめポイント!
柔らかなタッチで描かれるキャラクターや美しいドイツの街並みは、見ているだけで心を和ませてくれます。作中で調理されるメニューは素朴ながら食欲をそそり、ミニコラムと併せてドイツの食文化を知ることもできます。
人語を話し、トーコちゃんの手伝いや携帯ゲームで遊ぶむぎくんのかわいらしさも大きな魅力です。悪者さんちのハムスター
©さかなこうじ ヤシン/新潮社
悪役レスラーとして恐れられている金剛寺哲男は、元妻が飼っていたキンクマハムスターのオムライスと二人暮らし。辛辣なブーイングに心を痛める日々もオムライスの可愛さに癒され乗り切るのだった。
おすすめポイント!
コワモテの金剛寺がオムライスのことになるとデレデレになってしまう親バカぶりを発揮。そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、気ままに振る舞うオムライスのかわいらしさもまた、最高に萌えを誘発します。
金剛寺が活躍するプロレスの描写も本格的で“ハムスター＋格闘”マンガという新たなジャンルがここに誕生。しばんばん
©Yasuteru Ogoshi
“あかしばんぱん”、“くろしばんばんばん”、“ちゃしばんばん”をはじめとした、どこかの誰かが飼っている柴犬たちの日々の暮らしを描く。いたずら好きな柴犬たちの行動は予測不可能な愛らしさ。
おすすめポイント!
ひたすらゆるい柴犬たちの日常は、読んでいるうちに疲れた心をほぐしてくれそう。飼い主と楽しく遊ぶ様子が描かれ、ときに柴犬たちの心境が擬人化で表現されます。
シチュエーションも登場する種類もさまざまな無限の柴ワールドは、一度入ったら抜け出せそうにありません。丸っこいしばんばんたちのフォルムが眼福。
ファンタジーやオカルト要素のある日常漫画でちょっと不思議な気分に
天使が家にやってきた
©じっか/一迅社
美少年を「天使」と称し愛する会社員・このみは、ある日、思いが募りすぎて、うっかり本物の守護天使を召喚してしまう。驚きつつも天使のテンちゃんと同居生活を始めたこのみの周辺では、ちょっとした不思議が頻発するように。
おすすめポイント!
天使のテンちゃんと、実は悪魔である隣人のルイなど、このみの周囲にはいつの間にか美少年が勢揃い。
このみに恋心を抱く同僚・甘野透も天使が見えるようになるなど、種族を越えた登場人物たちの織りなす日常は、ちょっとハラハラしつつも胸を温かくさせてくれます。Ｌｖ１魔王とワンルーム勇者
©toufu/芳文社
勇者マックスに倒され眠りについた魔王が10年後に復活。自らの手でマックスを倒すため町を探し回る魔王だったが、再会した勇者は急速に発展した社会になじめず、世捨て人として腐り果てていた。
おすすめポイント!
10年で近代化した社会のなか、居場所を失ったマックスの痛々しいまでの落ちぶれっぷりに失望した魔王。
自分と戦うにふさわしい姿へと戻すため甲斐甲斐しく世話をする様子は、言動も行動もマックスよりはるかにマトモという矛盾ぶりで笑わせます。まるで夫婦漫才のような二人のやり取りにも注目。ギャルの背後に霊がいる
©橋本くらら（秋田書店）
女子高生の新堂ひかりは、同級生の金髪ギャル・栗原ゆいなの背後に見える霊に恐怖するが、実はゆいなと霊の“レイコ”は大の仲良し。ひかり、ゆいなにレイコを加えた3人のちょっと不思議な高校生活を描く。
おすすめポイント!
ゆいなと背後霊のレイコがどのようにして意思疎通できるようになったのかは謎ですが、二人の仲良しっぷりは、まるで長年連れ添った友人のような微笑ましさ。
霊なのに犬におびえたり、自分を怖がる人を見てヘコんでしまうレイコのかわいらしい一面にも注目です。ひかりの秀逸なツッコミも重要ポイント。はたらく魔王さま！
©SATOSHI WAGAHARA / AKIO HIIRAGI
聖十字大陸エンテ・イスラで勇者との戦いに破れた魔王サタンは異世界へと逃げ込むが、たどり着いたのは、なぜか東京都渋谷区笹塚。
人間社会の中で真奥貞夫と名を改めた彼は、元の世界に帰ることを目標にアルバイトに勤しむが……。おすすめポイント!
笹塚の地に降り立ったサタンと従者のアルシエルは、人間社会で居場所を確保するため、魔力を使って戸籍と安アパートを手に入れます。
サタン改め真奥貞夫がファストフード店で真面目にアルバイトする様子は完全に好青年で、魔王としての面影はどこへやら。同じく転生した勇者エミリアもその様子に拍子抜けしますが、貞夫のやさしい人柄に触れて恋の予感も？いいね！光源氏くん
©えすとえむ/祥伝社フィールコミックス
都内在住の会社員・藤原沙織の部屋に、なぜか平安時代からタイムスリップしてきた美男子・光源氏が現れる。不審者と思ってバットで殴ったことに後ろめたさを感じた沙織は、しばらく光源氏の面倒を見ることに。
おすすめポイント!
平安時代から来た光源氏が現代社会にショックを受けながらも意外と順応し、感動するたびに俳句を詠んでしまう姿はいとおかし。
カジュアルウェアを颯爽と着こなし、沙織のすすめでSNSやスマートフォンまで使いこなすようになる平安貴族の動向から目が離せません。
生活描写がリアルな日常漫画で世界観に没入
働かないふたり
©吉田覚/新潮社
社交的でハイスペックなのになぜかニートな石井家の兄・守と対人恐怖症の妹・春子。
就職もせず、日がな一日ゲームやテレビ三昧でダラダラ過ごす兄妹の日常を、家族や友人、ご近所さんとのふれあいを交えながら描く。おすすめポイント!
働く概念がごっそり抜け落ちた石井兄妹の姿は、不安を通り越して清々しいまでのニートっぷり。
家にいてゲームをしたりお菓子を食べて話したりするだけなのに、兄妹たちの会話やリアクションでくすっとした笑いを届けてくれます。コタローは1人暮らし
©津村マミ / 小学館
漫画家・狩野の暮らす古びたアパートに、さとうコタローと名乗る少年が引っ越してきた。親の姿はなく、なぜか一人で暮らしているというコタローは、料理や家事もこなし、大人顔負けの生活力を見せる。
おすすめポイント!
侍のような言葉で話す無表情なコタローは、何を考えているのか分からない不思議な存在に見えます。ただ周囲の大人たちと打ち解ける中で、少しずつ子どもらしい姿も見せるようになります。
徐々に明らかになるコタローの境遇には、胸が締め付けられそうになること必至です。ちちとこ
©Uchiko/SQUARE ENIX
高校教師の日坂洋一は、妻が世界規模の迷子になってしまったため幼稚園児の息子・将と二人暮らし。洋一は、いたずら好きで好奇心旺盛な年頃に翻弄されながらも将の成長を温かく見守る。
おすすめポイント!
無邪気にいたずらを繰り返す将は、家の中をことごとく破壊されても許してしまうほどのかわいらしさ。
一方、洋一も血（ケチャップ含む）を見たり、乗り物を運転すると性格が豹変するなど元ヤンだった過去を想起させ、穏やかな普段とのギャップで笑わせます。甘々と稲妻
©Gido Amagakure/講談社
高校教師の犬塚公平は、半年前に妻を亡くし、現在、男でひとつで幼稚園児の娘・つむぎを育てている。
親子でコンビニ弁当ばかりの食事を重ねていたある日、料理屋の娘・飯田小鳥と出会い、公平は料理の楽しみを覚えていく。おすすめポイント!
シングルファザーとして育児に奮闘する公平と愛らしいつむぎの暮らしは、明るく振る舞っているものの、妻を失った悲しみをぬぐえません。味気ないコンビニ弁当はその象徴のよう。
つむぎのために初めて土鍋ごはんで料理に挑む公平の姿は、再生への希望を感じさせます。極主夫道
©おおのこうすけ/新潮社
かつて“不死身の龍”の名で恐れられた伝説のヤクザ・龍は結婚を機に極道稼業を引退。現在は専業主夫として家事に専念し、今日もデザイナーとして働く妻・美久のため、かわいい弁当の制作に精を出すのであった。
おすすめポイント!
スーツにグラサン、背中に刺青を背負い、現役極道にしか見えない龍。ところが料理や家庭菜園に打ち込むなど、その主夫ぶりは完璧。
妻の誕生日に盃を交わしたり、包丁を“ヤッパ”と言ってしまったり、日常生活に関することがついつい極道絡みになってしまうところも憎めないポイントです。
学生時代の恋や友情を描いた日常漫画で青春をプレイバック
阿波連さんははかれない
©水あさと／集英社
高校に入学したライドウは、隣の席に座る阿波連れいなと距離を感じていたが、ある日、消しゴムを拾ったことがきっかけで話すようになり、彼女が「人との距離がはかれない」性格に苦悩していることを知る。
おすすめポイント!
素っ気ないかと思ったら急にゼロ距離でくっついてくる阿波連さんの行動は、最初こそ予測不能ですがライドウと仲良くしたいという内面を知ると、愛しさを感じずにいられません。
料理やクレーンゲームが上手であるなど、実はスペックの高い一面も。男子高校生の日常
©Yasunobu Yamauchi/SQUARE ENIX
県立真田北高校の同級生であるタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケの3人は、顔を揃えればどうでもいい与太話や、興味本位で取り返しのつかない行動をしてしまうという男子ならではの青春の日々を過ごしていた。
おすすめポイント!
タダクニ、ヒデノリ、ヨシタケが交わす不毛な会話の数々は、男子なら誰もが通ったであろう内容で、笑いつつもグッサリ刺さる読者が多いはず。
ヤンキーのモトハルや年中キャップを被っている唐沢など、脇を固めるキャラクターたちも彼らと並ぶどうしようもなさを発揮し、物語に華を添えています。からかい上手の高木さん
©山本崇一朗 / 小学館
とある町の中学生・西片君は、隣に机を並べる高木さんから日々からかわれ、いつか仕返ししてやろうと野望に燃えていた。
綿密な計画を立てる西片君だったが、今日もことごとく高木さんに返り討ちにされてしまう。おすすめポイント!
西片君を手玉に取る高木さんの行動は、ちょっとしたSっ気を感じさせますが、実はすべて恋心の裏返し。西片君がリベンジに燃えるなか、時に本音？と感じさせる高木さんの言動や行動に胸キュンします。
結婚した2人の生活を描く『からかい上手の（元）高木さん』もピッコマで読むことができます。埼玉の女子高生ってどう思いますか？
©渡邉ポポ/新潮社
気弱な白鳥小鳩、明るく前向きな姫宮アグリ、東京から転校してきたばかりの東上みなとは、埼玉県行田市に暮らす女子高生。3人は地元をネタに盛り上がりながら、今日も青春を謳歌する。
おすすめポイント!
小鳩、アグリ、みなとたちが学校帰りに立ち寄る水城公園や、会話の中に「テレ玉」「十万石まんじゅう」も現れるなど埼玉絡みのローカルネタ満載。
都心憧れの自虐ネタも飛び出し、女子高生の日常を通して埼玉通になったかのような気分を味わえます。僕の心のヤバイやつ
©桜井のりお（秋田書店）
中二病をこじらせている陰キャ男子の市川京太郎は、今日も物騒な妄想に余念がない。ある日、学校のマドンナ的存在である山田杏奈の意外な一面を見てしまったことから、日々、彼女のことを意識するようになる。
おすすめポイント!
モデルとしても活動し、高嶺の花と思われがちな杏奈ですが、その行動は常にどこか抜けています。そんな杏奈を見て心のなかでツッコミを入れる京太郎とのコンビネーションは痛快です。
次第に距離が縮まる中、少しずつ恋心を芽生えさせる京太郎をついつい応援したくなってしまいます。
まとめ
おすすめの日常漫画を、話題作から名作まで20作品ご紹介しました。ピッコマでは、ご紹介したすべての作品が無料で試し読みできます。気になる作品があれば、ぜひこの機会に読んでみてくださいね。
