『見える子ちゃん』が面白い！あらすじ、主要キャラまとめ

2019年「次にくるマンガ大賞 2019」Webマンガ部門第10位、2020年「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」7位に入賞した新感覚ホラーコメディ『見える子ちゃん』。作者は泉朝樹で、ピッコマで配信されています。

『見える子ちゃん』は、そのタイトルどおり、「普通の人には見えない異形な存在」が見えるようになってしまった女子高生・四谷みこの物語です。

彼らをシカトしてやり過ごす、という頼りない方法で自分の身を守ろうとするみこを見守る読者が続出しています。

ここでは、そんな『見える子ちゃん』のあらすじと見どころ、押さえておきたい登場キャラについてまとめました。

あらすじ

©Tomoki Izumi

ごく普通の女子高生の四宮みこは、突然、普通の人には見えない存在が見えるようになってしまいました。

幽霊なのか、怪異なのかも分からない異形の化け物は、恐ろしい見た目をしています。多くの化け物は、「みえる？」などの言葉を人に投げかけて、自身のことが見える誰かを探している様子。

しかし、彼らの姿や言動に反応さえしなければ、いつの間にか消えてしまいます。そのため、みこは反応しないように、絶対にシカトすることに決めていました。

©Tomoki Izumi

ただ、突然現れる彼らへの不安を募らせたみこは、除霊グッズを探すことにします。まず試したのは、盛り塩。眠る前に部屋の隅に設置しました。

そして、眠ろうと布団をめくった瞬間。

©Tomoki Izumi

化け物が布団の中からみこをじっと見つめていたのでした。青ざめるみこ。

盛り塩の効果がまったくなかったことが分かり、みこは数珠を買うことに決めたのでした。

次の日、登校したみこは友人の百合川ハナと行動をともにします。

しかし、学校にいる間、なぜかハナの周りに化け物が集まってきたのです。ハナの使用している更衣室のロッカーや、ハナの机の引き出しなど、どうやらハナが化け物を引き寄せている様子。

そんなハナを助けるべく、みこは恐怖に耐えながらもあの手この手で化け物からハナを守ろうと奮闘します。

©Tomoki Izumi

土曜日、みこはハナと数珠を買いにお店に行きます。
みこは両腕に数珠を装着し、ハナにも数珠を身につけさせます。

すると、数珠の効果なのか化け物が2人から離れていきました。

期待以上の効果に安堵したのも束の間、すぐに新たな恐怖がみこの前に立ちはだかります。

他の化け物よりも大きく、明らかに禍々しい存在感を放っている化け物に、みこは思わず足を止めてしまいました。

©Tomoki Izumi

その瞬間、みこの両腕の数珠は弾け飛んでしまったのです。

なんとかその化け物をシカトした2人は、より強い数珠を求めて、かつては「下町のゴッドマザー」と呼ばれていた霊能者のもとを訪ねます。

ゴッドマザーは、若い2人を見ると「金にならない」と適当な数珠を渡します。

しかし、先程の化け物がみこの後をついてきたことで、数珠はあっという間に弾け飛んでしまいました。

©Tomoki Izumi

その様子を見たゴッドマザーはみこに、「最近変なものを見ないか？」と質問しますが、みこは化け物に気づかれないように「ないです」と即答します。

ゴッドマザーは、みこの狙いにすぐに気づき、それ以上追及することはしませんでした。

一方、ゴッドマザーは、ハナはすさまじい生命オーラの持ち主であるため、化け物を引き寄せやすい体質であることを見抜きます。しかし、あまりのオーラの強さのおかげで、その影響はほとんど受けていない様子。

©Tomoki Izumi

ゴッドマザーはみこが助けを求めていることを感じると、「若い女の子を見捨てるほど腐っちゃいない」と、自身の全盛期のときのパワーを凝縮した一品の数珠を手渡したのです。

しかし、みこがその数珠を腕につけると、化け物が「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛」と叫び声をあげ、瞬時に数珠は破壊されてしまいました。

©Tomoki Izumi

この出来事にショックを受けたみこは数珠を手に入れることを諦め、自信喪失したゴッドマザーは、廃業することにしたのでした。

数珠を手に入れることに失敗してしまったみこ。

はたして、再びみこは平穏な日常を取り戻すことはできるのでしょうか？ホラーでコミカルなみこの物語は続いていきます。続きをぜひ、本編でご覧ください。

押さえておきたい登場キャラ

四谷みこ（よつや・みこ）

©Tomoki Izumi

ごく普通の高校生。ある日突然、異形の化け物が見えるようになってしまった。

化け物を無視すると決めており、襲撃後には涙ぐんでいる。

友人であるハナのことを大切に思っており、ハナを守るために恐怖に耐えて奮闘している。

百合川ハナ（ゆりかわ・はな）

©Tomoki Izumi

ごく普通の高校生。みこの良き友人で天真爛漫な性格の持ち主。

ゴッドマザーから生命オーラがとても強く、いろいろと引き寄せていると評されている。

しかし、あまりのオーラの強さに、ほぼ影響は受けていない様子。

ゴッドマザー

©Tomoki Izumi

かつては「下町のゴッドマザー」と呼ばれていた霊能力者。占いやお祓いをして生計を立てていた。

みこやハナの状況に気づき、力を貸すために自身の全盛期のパワーを凝縮した数珠を渡したが、みこについてきた化け物によって粉砕。自信を失って廃業した。

ここが見どころ！注目ポイント

©Tomoki Izumi

『見える子ちゃん』の見どころは、ホラーでありながらも、コミカルやシリアス、切なさなどのあらゆる要素が詰まっているところです。

正体不明の異形の化け物が出てくるため、ホラー要素の強い作品かと思いきや、そのストーリーにはさまざまな要素がつまっています。

例えば、みこが必死にハナを救おうと奮闘するシーンでは、ハナの天真爛漫な明るさが、コミカルで軽快にストーリーを彩ってくれます。

また、次々に登場する個性豊かな化け物が、物語に厚みを出してくれます。普段、恐怖の対象でしかない化け物ですが、話題になっている妖精にそっくりだったり、みこのよく知っている人物にそっくりだったり…。

みこはどんな化け物と出会い、どのように向き合っていくのか、人間とは相容れない化け物とみこの、人間味あふれる物語をぜひ楽しんでください。