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龍眼-ドラゴンアイ-

龍眼-ドラゴンアイ-


突如発生した「Dウイルス」により
人類は滅亡の危機に瀕していた。
ウイルスに感染した者はのきなみ
殺戮の化け物「異業種(ドラクル)」と化しーー
地球上がドラクルの天下となるのは時間の問題である。



ドラクルに小さなかすり傷を負わされただけでも感染し
ものの数十秒でドラクルに変化してしまうのだから始末が悪い。


主人公カズマ・イッサはドラクル殲滅を目的とする
公的機関VIUSの一員である。



ドラクルと戦う戦士、
破邪侍(ヴァイアス)に志願できるのは、
先天的に感染しにくい抗体を持つ者のみ。
名乗りを上げる人々には、それぞれの想いがあって……。


ヴァイアス入隊試験を優秀な成績で通過したレイラは
5歳のとき両親をドラクルに殺されている。


そのとき、ドラクルに追い詰められた彼女を
すんでのところで救ったのが、
黄金に輝く“龍眼”を持つ男だった。



龍眼のパワーは底知れず、
ドラクルの大群も一瞬で蹴散らす破格の強さだ。


しかし、龍眼を我が身に移植できるのはドラクルのみ。
ひとたびドラクルとなればやがては身も心も化け物となり
まっとうな心は失われてしまう……!?


VIUS “零番隊”を率いるイッサこそ、
そんな危険を冒して龍眼を手に入れたひとりだった。



イッサはいかにして龍眼を手に入れたのか。
人間としての己を捨ててまで、
呪わしい力を欲した理由とは。


ドラクルを抹殺する意気込みと覚悟は人一倍だが、
無謀な行動が多く、組織の中では超問題児。
イッサをめぐる人々の思惑は複雑、敵は内部にもあり!?


飄々としたコメディタッチが隠し味、
人の生き方を熱く問いかける
近未来SFアクションである。



<文・粟生こずえ>
マンガ・児童書分野を中心とする編集者&ライター。宝島社「このマンガがすごい!」のメインライター。
高円寺「円盤」にてブックトークイベント「四度の飯と本が好き」毎月第2水曜日開催中。
ブログ「ド少女文庫」(http://ameblo.jp/doshoujobunko/)



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