お姫様になって人生が激変した女性たちのノベル作品を集めました。
偏食の夫を餌付けしながら胃袋と犯人掴みます!?
おでんのからしを買いに出た和泉麻耶（33歳職業パティシエ）は、そこで事故に遭い――次に目覚めたとき、12歳のお姫様に転生していた!! しかも彼女には、年上の旦那（しかも王太子）までいる。命を狙われたところに転生したと気づいた麻耶は、自身の身を守るためにも夫とは仲良くしないといけない。元パティシエール、偏食の夫を餌付けしながら胃袋と犯人掴みます!?
作品の見どころ！
殿下は一口目の余韻を味わうと、
次はさっきよりも大きめに切り分けた。
（ ……気に入ってくれたんだ）
自分の作ったものが殿下の口にあった……
ただそれだけなのに、胸の中がポカポカする。
「 ……うまい」
「また、作ってくれ」
「 ……良いのですか？」
「ああ、問題ない。菓子だからな」
「喜んで」
（まずは、餌付け作戦第一段階、大成功!!）
鬼畜王子VSド庶民娘のうっかり婚ラブコメ 離婚のはずが大波乱！
病弱な王女の身代わりとして、鬼畜な策略家と噂の敵国の皇子『毒龍公クロウ』に嫁ぐことになったフェルディア。
実は彼女には、下町育ちゆえのちょっとした特技がある。そんなフェルに与えられた使命は、クロウと“円満”に離婚すること！ ……のはずが、いきなり新婚初夜に襲われたあげ句、軟禁されるってどういうこと!? こんな男、絶対離婚してやる！――フェルの偽装新婚生活、スタート!!
作品の見どころ！
「頼む、フェルディア。ーー妹の代わりに、エルラント帝国に嫁いでくれないか」
たっぷり一分、フェルはぽかんと口を開いたまま固まっっていた。
（いま、なんて…… ？）
嫁ぐ。
つまり、嫁入り。結婚してくれませんかということ。
誰と？帝国？ということは、相手がつまり、つまり、
貴方を騎士に任命します
さっさと頭を下げなさい
ソルヴェール国の第一王女・レティーツィアは、将来自分が“女王になる”ことを知っていた――。結果、優秀な兄たちの“おこぼれ”で王位が転がり込んできたレティは、王の専属騎士団(ナイツ・オブ・ラウンド)を作るべく、漢(おとこ)の中の男と評判の騎士・デュークを強引に勧誘。けれど彼は「『おこぼれ姫』の愛人と呼ばれるのは願い下げ」と一刀両断!!ますます彼がほしくなったレティは……!?
作品の見どころ！
「お断りします」
「あらそう？理由ぐらい聞いてあげてもいいわね」
意外にもあっさりと引いてくれたが、ずいぶんと偉そうな態度にデュークの苛立ちは増す。いや、実際レティはものすごく偉いのだが。
「俺にも主君を選ぶ権利があるということです」
「つまりわたくしに貴方の主君たる器がないと言いたいの？」
「その通りです。おこぼれ姫の愛人と言われるのは心底願い下げですので」
『なんちゃってシンデレラ』©Hina Shiomura イラスト:武村ゆみこ
